私たちの部署では、紡糸・巻取機や延伸設備の点検・整備・修繕を行っています。部品交換など定期的な保全活動に加え、機械を入れ替える際に電気系統の確認作業を行います。また、生産銘柄の切替時には、条件確認・機械の調整、新商品開発時には機械的なサポートもします。私の部署は糸生産の根幹を支える機械を扱っており、自らの業務が後工程に影響を与えるので、責任感を持って仕事にあたっています。また、他部署との関わりも多く、社内での連携がとても重要な部署になります。

機械構造を理解する能力や工具、計測器の使い方などは活かされています。学生時代は座学が多かったので、もう少し自分で加工や設計などの座学ではない実践的なものを学べればよかったかなと感じています。現在は学生時代の反省も踏まえ、どういう構造か詳しく観察したり、どこの部品を触れば安全に作業できるかなどをよく考えながら機械と接しています。仕事を通じてたくさんのことを勉強し、より広く深い知識やスキルをより早く身に付けて、頼りがいのある存在になりたいと思っています。

現場で機械の異常の報告と併せて、どのような流れで異常が発生したのか・何が原因として考えられるかの報告も受けますが、実際に確認すると、原因が報告と異なる場合も多くあります。自ら機械異常の原因となりうるものをいくつか考え、それぞれの解決策を検討し、その処置が合っており機械が正常な動作に戻ったときは、大きなやりがいを感じます。
　

また、配属当初は全くできなかったことが、仕事をこなしていくにつれ、一つひとつできるようになっていることに成長と自信を感じています。

将来的には、実際に扱っている機械部品などの図面を描く、設計をするなどにもチャレンジしたいと考えています。当社の工場は歴史が長いこともあり、設備が古く、老朽化している箇所も多いため、今後は新しい生産システムを積極的に導入することにより、メンテナンスのしやすさ、生産効率などが高まるのではないかと期待しています。これから生まれ変わっていく工場を傍観するだけでなく、自ら新しい工場づくりに携わることができるので、すごく楽しみにしています。

入社前、繊維に興味はありましたが、知識は全くありませんでした。ただ、入社後の研修が充実していて、座学や生産現場での実習を通して、どのように糸ができているか、じっくり詳しく学ぶことが出来ました。また、ほぼ全ての部署で実習を行ったので、会社の組織・役割・機能なども理解し、先輩方に顔を覚えてもらう事も出来ました。その研修で得た知識や人脈が、実務でとても活かされています。