大学で学んだ化学の知識を活かした仕事がしたいと思い、化学メーカー、合繊メーカーを中心に就職活動をしていました。しかし、各社の選考が次々と進むにつれ、KBセーレンは他の企業と違い、人を大切にする会社だと感じられたため、この企業で頑張りたいと思い、入社を決意しました。また、新たに会社が出来て間もないということもあり、新しいことにチャレンジしやすい環境があり、会社と一緒に成長が出来るという期待感もありました。

私は長浜工場のシステム部に所属していました。全くの未経験であったため、最初は戸惑いもありましたが、周囲の先輩方に支えられながら、仕事を行っていました。具体的な仕事内容は、PCの入れ替えやセットアップ対応、ネット上のセキュリティ監視などのPCサポート業務から、システム部で開発した生産管理、営業管理などのシステムの改修、さらに新たなシステムの開発まで多岐にわたります。要件が専門的となる生産管理・営業管理のシステムはパッケージソフトは用いず、グループ内のシステム開発会社と連携し、共同で開発しています。幸いなことにKBセーレンにはしっかりとした育成体制があり、外部の勉強会などにも参加することができるため、システムやプログラミングの知識は入社後に覚えれば大丈夫です！また、システム部は経験豊富なベテラン社員の方が多いため、とても心強いですよ。私自身も全くの未経験からスタートして、最後にはある程度のシステムであれば独力で開発できるレベルまで成長することができました。

在籍時に初めて携わった大きなプロジェクトである「カメラ検査システムの新規導入」がとても印象に残っていますね。カメラ検査システムは、それまで人の目で行っていた製品の検査業務を自動化し、省人化する目的で導入が決まりました。全くゼロからのスタートで、協力会社とカメラを決定するところから始めたことを覚えています。苦労も大きかったですが、システム導入後は不具合の発見率が100倍に上昇し、評判を聞きつけたグループ企業でも導入が進むなど、目に見えた大きな成果があり、とても印象に残っています。このように実際に自分の作ったシステムが工場の中で動き、成果を目の当たりにできるのは大きなやりがいです。加えて、人的コストも3分の1に削減するなど、自身の仕事が様々な面で数字として見える点も面白いですね。

配属される前までは「PCとにらめっこしている仕事」というイメージを持っていましたが、実際に仕事をしてみると、全く異なっていました。システムを使うのは「人」です。どんな人がどのような目的でシステムを利用するのか。システム部の社員はそれを自らの目で見て、肌で感じてこそ、本当に会社の役に立つシステムを開発できるということに、システム部に配属されて初めて気づきました。なお、生産管理など製造業務に関するシステムを開発するためには「現場の知識」も求められます。私はもともと開発部に在籍しており、現場の知識も有していたため、その点はとてもスムーズでしたね。