大学時代に樹脂に関する研究をしており、その知識を少しでも活かしたいと考えながら、仕事を探していました。また、私は福井出身で、住み慣れた土地でおちついて仕事をしていきたいという思いもあったため、当社に魅力を感じました。現在、研究を行っていますが、樹脂も扱っているので、大学で学んだ知識がとても役に立っています。
　

もちろん、樹脂以外にも様々な知識が必要ですが、大学で学んだことの延長線上で物事を考えられるので、ストーリーが立てやすく、非常に助かっています。

私が現在所属している研究開発グループでは、高機能・高性能な新規原糸の開発を行っています。シーズを探求するための基礎的な研究から、製品化を睨んだニーズ対応型の開発などトータルな視点で取り組んでいます。また、私の部署では社内だけでなく、織編、染色などの後工程に関して、社外のユーザーの方と打ち合わせを行ったりすることもあります。
　

私自身、まだ配属されて間もないため、紡糸機、引張試験機などの機器の使い方から勉強している最中ですが、ゆくゆくは先輩方のように特定のテーマを受け持つ予定です。

やはり自分が携わった糸が世の中に出回っていることを知った時に大きなやりがいを感じます。営業の方とも関わりがあり、製品の話もよくしますが、これまでで一番驚いたのは、有名な卓球ラケットの中に、立ち上げに携わっていた「ゼクシオン」という糸が採用されていたことです！学生の頃に卓球をしていたので、本当に驚きましたね。それも、全国トップクラスの選手が実際に使用しており、「このような高性能ラケットに自分たちがつくった繊維が使われているんだ」と誇りに思いました。

夜勤中、対応したことがない紡糸機のトラブルが発生したことですね。担当が自分と自分よりキャリアが浅い者しかいなかったため、とても戸惑いました。
　

しかし、自分だけで確実に対応できるところまで処置を行い、その他は早朝に合流した先輩と一緒に処置することで、早期に復旧することができ、分からない処置もそこで学ぶことができました。経験したことがないトラブルにも、冷静に対応することが重要だと改めて認識しました。
　

まだまだ勉強をしていかなくてはならない立場ですが、今後は経験を増やし、問題に対して「このような対策を打てば良いのではないか」とすぐに案を出せるようになりたいと思っています。

入社する前は、私の親より歳が上の方もいらっしゃる中で、コミュニケーションをとりながらしっかりと仕事を行っていけるかどうか不安でした。しかし、現場の方はとても優しくて、昼休憩や小休憩では、冗談を言ったり、ちょっかいをかけたりと、とてもフランクな方が多く、自分らしく仕事に取り組むことが出来ています。
　

まだまだ若手ということもあり、先輩方は「悩みはないか？上手くやってるか？」など非常に気にかけてくれるので、相談しやすい環境が整っています。